魍魎戦記MADARA(マダラ)
発売日
1990/ 3/30
定価
8,500円
フリマ
ジャンル
ロールプレイング
メーカー
コナミ
概要
原作は「マル勝ファミコン」(角川書店)で連載されていた東洋の神話を下敷きにした伝奇ファンタジー漫画(原作:大塚英志、作画:田島昭宇)。
同じ世界設定を有する派生作品が多く登場した他、CDドラマ等のメディアミックス展開も盛んに行われていた作品であり、当該FCソフトは、マル勝で漫画が連載された最初のシリーズ作(いわゆる「摩陀羅壱」)に準拠した作品世界のRPGである。
原作者の弁では「108回の転生(=108シリーズ)を経て最後の戦いに臨む」ということであったが、当然のごとくそんなに大規模な展開はしていない。
ただしゲームオリジナル要素が多数あり、原作では決着を付けることすらなかった。
ミロク帝との戦いが存在したり、ラストボスがゲームオリジナルの存在だったりする。
ある意味「女性向け同人ネタ満載」を地で行く漫画の走りであった。
後にMADARA PROJECTに加わる作家も、多くは「MADARA」同人上がりの作家である。
ゲーム面ではオーソドックスなRPGで、戦闘はFC版ウルティマのごときタクティカル風味のバトルとなっている。
それでも人に話しかけるボタンがBボタンだったりと、ひねくれた部分も多い。
こうしたゲームデザインは『天下統一』や『戦国大名』で知られる黒田幸弘によるもの。
ゲームオーバーの概念がない。
戦闘で全滅すると「おお なんということじゃ せめて マダラだけでも たすからんものか せいれいよ マダラをすくいたまえ」というタタラのメッセージが表示された後、最後にセーブした樹木に戻される。
ストーリー
遥か昔、アガルタと呼ばれる神の国があった。
アガルタの神人たちは、人類に知識と文明をもたらした。
しかし、やがて人類はアガルタの力に溺れ、争うようになった。
アガルタは地中に消え去り、同時に人類の文明は洪水に襲われた。
しかし、一部の神人はアガルタを脱出、アガルタ消失後の人間たちの復興に協力した。
永い時が流れた。
幾度かの戦乱の後、ウガヤ王朝がこの地を統合し、平穏な時代が続いていた。
しかし、東方の大陸フダラクからミロク帝と名乗る巨人が魍鬼を伴って来襲し、ウガヤ王朝は滅亡してしまう。
新たな支配者となったミロク帝は、魍鬼によって人間たちを支配する“金剛国”を建国した。
ある嵐の夜、かろうじてミロク帝の支配を逃れていた“ニソの杜”に、手足をはじめ身体の八か所がもぎ取られた赤子が、雨の河の蓮の花に乗せられて流れ着く。
ヒジュラの長老タタラ(汰々羅)は、この赤子にギミックを装着し、マダラ(摩陀羅)と名付けて、タタラの孫娘キリン(麒麟)と共に姉弟のように育てた。
そして15年後、平和なニソの杜にもついに金剛国の魔の手が伸びてきた。
本当の身体を取り戻し、呪われた運命の秘密を探るため、マダラの旅が始まった。
取説
出典: ゲームカタログ@Wiki
魍魎戦記MADARA