ファイナルラップ
発売日
1988/ 8/12
定価
5,200円
フリマ
ジャンル
レースゲーム
メーカー
ナムコ
概要
初めて筐体間のデータリンクを導入し、最大8人までの同時プレイを実現した一方、「乱入」を抑止するシステムを持たなかったため、対戦型格闘ゲームでよく見られる「面識の無いプレイヤー同士による、互いのプレイスタイルに起因するトラブル」も引き起こすことになった。
1作目のコースは鈴鹿サーキットのみだが、続編の『ファイナルラップ2』(1990年)では、ゲーム開始前に4つのコースから1つをプレイヤーの多数決で選択することができるようになった。
なお、トップが同数の場合はランダムで決定される。
このゲームの特色である「トップのプレイヤーがスタートラインを通過すると同時にプレイ中の全員にタイム追加され、スタートもゲーム終了も全員同時となる」「トップを走るプレイヤーよりも下位のプレイヤーの方がタイヤの限界や最高速度、加速度が高くなる(車同士がまるで「ゴムひも」で繋がれているような様子から、開発サイドの通称は「ラバーバンド」)」といった初心者に優しい弱者救済的システムは、プレイヤーの裾野を広げ、現在に至るまで一部を除いて対戦型レースゲームの基本形となっている。
当初は「ラバーバンド」無しの形で開発が進められていたが、テストプレイでは「(レースゲームに)慣れてない人が話にならない」状況だったため、それを何とかしたいということで急遽機能が追加された経緯がある。
前作『ポールポジション』は予選を経て決勝レースに挑む(つまり予選落ちがある)システムだったが、本作では予選はなくいきなりレースに挑む形となっている。これには対戦型ゲームという性質から「2人でプレイして、1人が予選落ちして1人が通過というのはありえない」という配慮がある。
ちなみにロケーションテストの段階では、本作が対戦機能を持つということがプレイヤーにほとんど認識されておらず、プレイヤーは1人ずつソロプレイの形で遊ぶことがほとんどとなり「新製品なのにつまらない」と言われていた。
そのため途中から、プレイヤーがゲームを始めようとすると待機していたスタッフが他の筐体に乗って対戦する「おもてなしプレイ」を行うようにしたところ、ようやく対戦の面白さがプレイヤーに伝わるようになった。
ゲームに直接は参加しない観客や店員が独自にゲーム映像に対し実況などを行うスタイルが生まれたのもこのゲームが最初と言われる。
取説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
ファイナルラップ