シャドウブレイン

1991 ポニーキャニオン ロールプレイング

発売日

1991/ 3/21

定価

9,800円

フリマ

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ジャンル

ロールプレイング

メーカー

ポニーキャニオン

概要

『ウィザードリィ』(1981年)シリーズを代表とする主観視点からの擬似3D空間探索型ロールプレイングゲームであり、高度なデジタルネットワークを社会の中枢に据えた架空の近未来世界が題材となっている。

なお、発売当時のデジタルネットワーク環境は利用者が限定的なパソコン通信であり、電子掲示板やチャットなど実際に運用されていたデジタルネットワーク技術の存在をパソコン通信利用者以外に広く知らしめた他、オンライントーク(現在のビデオチャットに相当)やオンラインショッピングなどの現在のインターネット社会で当然となった機能を既に登場させており、未だに製作に携わったスタッフのデジタルネットワークにおける卓越した知識と先見性を高く評価する声が多い。

ゲームソフトを収めた化粧箱の底面部には、当時はまだ珍しかったコンピュータグラフィックスを用いた本作の導入部と一部の登場キャラクターの紹介映像が収録されたオリジナルビデオカセットが同梱されており、広大なバックグラウンドストーリーの紹介とゲームで描かれた世界観への移入を促す役割を果たしている。

ストーリー

西暦1990年、天才的な電子工学博士でありながら進みすぎた研究によって異端視され、孤立した中で研究に打ち込むルドガーを父に持ち、自身もコンピュータープログラミングに非凡な才能を発揮する少年ジュンは、独学で自分のパソコンの中に人工知能プログラムを作り上げ、ルドガーの助言によってさらなる改良を重ねていた。

日に日にジュンをも驚かせる成長を見せていた人工知能だったが、ある日を境に独自に通信回路を使ってパソコンの中から忽然と姿を消してしまった。

それから数日後、ジュンのパソコンの通信回路を使って突如として見知らぬ少女が映し出され、何かを訴えかけていたがジュンには理解できなかった。

しかし、同日の夜にその少女はルドガーの研究室のコンピューターにも現れ、ルドガーに対して重要なメッセージを残して消えていった。

このメッセージをきっかけに、ルドガーが生涯を捧げた「物質を電気信号に変換して時空を移動する」研究はついに完成を迎え、その実験体として自らの体を使って時空の移動を敢行した。異変に気付いたジュンはルドガーの研究室に走り、コンピューターに記録されていたルドガーのメッセージに残された謎の少女の姿を再び目にして、自身も父の後を追う決意を固めて装置に乗り込み時空の移動を実行した。

ジュンとルドガーが時空を越えた先は、自分たちが存在していた100年後の未来である西暦2090年。この50年前、西暦2040年に地球規模で発生した大災害「大地殻変動」によって壊滅的な打撃を受けた人類は、大地の隆起によって孤立した電脳都市「レムリア」を中心として幾つかの都市文明を復興させ、再びその栄華を極めんとしていた。

しかし、16の街と区域で構成された複合都市の側面を持つ「レムリア」は人間とロボット、サイボーグが互いに縄張りを作って日々抗争を繰り広げており、さらにバイオテクノロジーによって生み出されたミュータントが脱走して市中を徘徊しているという混沌とした現実が渦巻く世界でもあった。

この頃、「レムリア」ではデジタルネットワークを利用した「電子トリップゲーム」が流行していたが、これはデジタルネットワークを介して送信される電気信号をプレイヤーの大脳に直接送り込み、より高度な疑似体験を通じてゲームを楽しむというものであったため、爆発的な人気に比例して深刻な中毒患者を生み出すという非常に危険な代物でもあった。

一方、意識を取り戻したジュンはスリープカプセルに入れられており、そこで再びルドガーからのメッセージを受け取った。

JUNヘ

ワタシハ テキニ オワレテイルノデ ココカラ ハナレ ミヲ カクスコトニ シタ.

コノ オテツダイ ロボット 「HAL」 ヨリ V.D.S.ヲ ウケトレ.

ソシテ イッコクモ ハヤク ワタシニ アイニキテクレ……

あの少女は何者だったのか、何を伝えたかったのか、そしてルドガーの身に何が起ころうとしているのか。ルドガーのメッセージに従ってV.D.S.をHALから受け取り、ハーモニータウンの一角に位置するルドガーの仮の研究所を後にしたジュン。

電脳都市「レムリア」を舞台としたジュンの旅が始まる…。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
シャドウブレイン

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