覇邪の封印
発売日
1987/ 10/23
定価
5,800円
フリマ
ジャンル
ロールプレイング
メーカー
アスキー
概要
本作には独特のシステムが数々搭載されており、本作の難易度が非常に高い理由となっている。
マップ表示
本作はウルティマ系の上から見下ろした2Dマップ表示システムを採用しているが、初期状態では自分のいる場所しか表示されない。
そのため、付属品であるワールドマップの上にメタルフィギュアを置いて位置の確認をしないと隣がどんな地形なのかすら分からない
(「付属マップを持っていない状態ではプレイ不可能」という状態を作ることで、コピーガードをしているとも取られている)。
魔術品(後述)を入手することにより、視界が隣接する3×3マス、2マス離れた5×5マスに広がる。
それに加え、建物や施設もはじめはマップに表示されず、その地点に到達しないと分からなくなっている。
「遠眼鏡」「千里の玉」を入手することで場所が表示されるようになり、視界もより広くなる。川に入ることもできるが、「アルゴの船」が無い状態では流され体力が減り、溺れ死ぬこともある。
戦闘システム
本作では仲間が増えた後も戦闘は常に1対1となり、仲間との連携や防御などは存在しない。(PC版の場合)主人公側・魔物側双方の攻撃は互いに必ず当たり、ダメージを受けるのは戦闘に参加したキャラクターのみで、経験値を得られるのも敵を倒す際に攻撃したキャラクターだけとなっている。
ステータスは棒グラフとなっており、経験値のバーが攻撃力のバーを越すとレベルアップとなる。
また平地とそれ以外の地形では出現する敵の強さも異なり、プレイ序盤では平地以外の敵に遭遇した際には「逃げる」を頻繁に使う必要がある。戦闘の途中でも逃げることはでき、経験値も攻撃した分だけ手に入る。
逃げたとき、敵からの追撃を受けることがある。追撃のダメージでプレイヤーキャラが死亡する場合もある。
しかし、逃げることに失敗することはなく、追撃に耐えられれば必ず逃げられるようになっている。
主人公のキャラが死亡した場合、仲間が残っていてもゲームオーバーとなる。他の仲間が死亡したときはゲームの続行が可能だが、装備は全て失われる。死亡した仲間は「復活の城」で金を払って復活させることも出来る。
通常はプレイヤー側が相手キャラに近づいてから戦闘開始となるが、特定の場所では相手キャラが勝手に近づいてきて戦闘開始となる場合もある。また、ランダムで相手キャラが近づいてくることもある。
魔術品
他の作品でのアイテムに当たるが、入手直後は使用できず、町の長老に500ゴルダを払って使用方法を聞く必要がある。
また長老が知っている魔術品の情報は3つまでなので、さまざまな町で情報を聞く必要がある。入手方法は敵キャラを倒したり、特定のキャラから貰ったりと様々である。
鍛冶屋・まじない師システム
本作では武器や防具に「耐久度」が設定されており、戦闘で使うたびに消耗し、最終的には失われてしまう。
耐久度は町にいる鍛冶屋に金銭を支払うことで直してもらうことで回復するほか、鍛冶屋を直接雇うこともできる。
雇うには高額のゴルダが必要だが、雇った後は町に帰る必要もなくなり、以降戦闘終了後に無償で自動的に直してもらうことができるようになる。
同様にまじない師も雇うことができ、雇うと戦闘終了後、主人公たちの手持ちの薬で体力が全快するまで自動的に回復を行ってくれる。
知名度システム
本作に登場する魔物には、異次元から来た邪悪な「異次元獣」(いじげんじゅう)と、その土地に元々存在する「地元獣」(じもとじゅう)がいる。
異次元獣を倒すと知名度が上がるが、地元獣には住民に悪さをしているものと住民から慕われているものがあり、前者を倒すと知名度が上がり、後者を倒すと知名度が下がる。
戦闘から逃げても知名度が下がる。知名度が下がると町などでの情報収集や魔術品入手、買い物ができなくなる。知名度はゲームの進行により、低下を余儀なくされる場合がある。
ちなみに魔物以外に、旅をしている人間と出会うこともある[3]。知名度は「話しかける」「脅す」でも上下する。知名度が低い状態で話しかけると無視されたり、脅すと攻撃を受けたりすることもある。とある魔術品を手に入れると、地元獣とも会話できるようになる。
牙
冒険当初は魔獣を倒しても経験値以外何も手に入らないが、戦士としての知名度が上がると、国王に認められ、魔獣の牙を集めるライセンスを与えられる。集めた牙はゴルダに換金出来る。
多くの牙を集めることで、各国に伝わる特別な武器を得られることもある。
なお、ゴルダは人間キャラ(商人や盗賊など)を倒すことでも得られる。人間キャラを倒して得られるのは10万ゴルダまでだが、牙の換金はそれ以上でも可能。
ストーリー
舞台は人や妖精、魔獣が共存する、剣と魔法が君臨する異世界で、長らく平和が保たれていたが「バァンドゥラの通路」の封印が解かれたため異次元から邪悪な魔物が侵入してくる。
聖アルカス公国を治めるアルカス王家には「先史の勇者イアソンが隠されていた異次元の通路を塞ぐ方法を入手していた」という古くからの言い伝えがあった。
平和と希望を取り戻すため、長老たちに選ばれた主人公(後の「覇邪の勇者アーガス」)は「覇邪の封印」を手に入れるべく旅に出る。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
覇邪の封印